デザイン

デザインサーカス

大手家電メーカーの社内デザイナーを経て独立、工業デザイナーとして第一線で活躍する著者が発想する事の楽しさと、デザインする事の幸せをユーモラスなイラストとともに綴った、見ごたえある一冊。

宝塚は記憶の底辺
阪急電車はうんこ電車
冬の友
いつも夏のように熱い大阪
五軒向こうの秘密工場
ミゼットハウス
石油ストーブクッキング
一年おくれ
弱いものが好き
母の恋愛顛末〔ほか〕
阪急電車はうんこ電車
冬の友
いつも夏のように熱い大阪
五軒向こうの秘密工場
ミゼットハウス
石油ストーブクッキング
一年おくれ
弱いものが好き
母の恋愛顛末〔ほか〕

★★★★
この本にすくわれた
2013/02/18

作者の暖かい心根と、さぁポジティブにいこう!と誘いかける様々なエピソードにいつしか心が空を飛ぶように軽くなっていきます。ちょっとした事を「ついてない」と嘆くよりも、楽しんでしまいましょう。そうやって生きていく事が人間の知恵ですよと教えられます。作者の幼少の頃の輝くような経験は抜群な引力で読者を魅了し、最後まで一機に読ませてしまうでしょう。 素敵な本です。
★★★
“弱く間口の広いデザイン”の本
2013/02/18

1955(昭和30)年兵庫県宝塚市生まれのプロダクトデザイナーが、半生を振り返って、デザイン観を語るエッセイ。
前半で駄菓子屋やミゼットハウスなど、貧しくも古き良き時代の光景とともに家族の事情が赤裸々に語られる場面は、プロダクトデザイン界の「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」か「ちびまる子ちゃん」と思わせるが、徐々にデザインの話へとシフトする。
幼少期から「弱いものが好き」だったという志向は現在も変わらず、著者がデザインをする際の基本スタンスとなっている。しかしそれは、高名なデザイナーらがデザイン誌で華やかに語る、存在を消すような“弱いデザイン”とも違う。「デザインのハードルを低く低く下げておきたい」著者にとっての“弱いデザイン”とは、日常にささやかな驚きと便利を提供し、「妻や親にも素直に喜んでもらえる」間口の広いデザインだ。終盤のスケッチを交えたアイデア集から、その意志が感じ取れる。
デザインの専門知識なしに読めるのもいい。
前半で駄菓子屋やミゼットハウスなど、貧しくも古き良き時代の光景とともに家族の事情が赤裸々に語られる場面は、プロダクトデザイン界の「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」か「ちびまる子ちゃん」と思わせるが、徐々にデザインの話へとシフトする。
幼少期から「弱いものが好き」だったという志向は現在も変わらず、著者がデザインをする際の基本スタンスとなっている。しかしそれは、高名なデザイナーらがデザイン誌で華やかに語る、存在を消すような“弱いデザイン”とも違う。「デザインのハードルを低く低く下げておきたい」著者にとっての“弱いデザイン”とは、日常にささやかな驚きと便利を提供し、「妻や親にも素直に喜んでもらえる」間口の広いデザインだ。終盤のスケッチを交えたアイデア集から、その意志が感じ取れる。
デザインの専門知識なしに読めるのもいい。
★★★★★
温かい!
2013/02/18

本当に温かくて素敵な話がいっぱいつまってました。
デザイン関係の本というと、写真に解説かアカデミックなものを私は想像してしまうのですが、
これは違う!
素晴らしい読み物です。
私はこの本を読んで、少し優しい人間になれた気がします。
刺々しい気持ちがなくなっていました。
作者にお礼を言いたいです。
デザイン関係の本というと、写真に解説かアカデミックなものを私は想像してしまうのですが、
これは違う!
素晴らしい読み物です。
私はこの本を読んで、少し優しい人間になれた気がします。
刺々しい気持ちがなくなっていました。
作者にお礼を言いたいです。