アート

くらしの宝石 Everyday Treasures

くらしの中の古びた石けんは、宝石のように美しい。
韓国の写真家、具 本昌(クー・ボンチャン)は、
そのことに気づき、数十枚のフィルムに収めた。
美しいものこそ、身近なところにころがっているのかもしれない。
韓国の写真家、具 本昌(クー・ボンチャン)は、
そのことに気づき、数十枚のフィルムに収めた。
美しいものこそ、身近なところにころがっているのかもしれない。

具 本昌(クー・ボンチャン)年譜 Koo Bohnchang
1953年/韓国、ソウル生まれ
1975年/延世大学商学部経営学科卒業、ソウル
1979年‐1985年/ドイツ、ハンブルク留学、ハンブルク国立造形美術大学写真デザイン専攻、修士号取得
1986年‐1998年/中央大学校講師
1992年/ハンブルク国際美術アカデミー招請教授
1994年/ウルズラブリックル賞受賞、クライヒタル、ドイツ
1997年/キングストン大学スタンレーピッカーギャラリー国際研究員、ロンドン
1999年/セントラルセントマーティンス大学招請教授、ロンドン
1999年‐2001年/桂園造形芸術大学写真学科教授、ソウル
2000年/イー・ミョンドン写真賞受賞、ソウル
2003年/カンウォンド賞受賞、韓国
(本書より)
1953年/韓国、ソウル生まれ
1975年/延世大学商学部経営学科卒業、ソウル
1979年‐1985年/ドイツ、ハンブルク留学、ハンブルク国立造形美術大学写真デザイン専攻、修士号取得
1986年‐1998年/中央大学校講師
1992年/ハンブルク国際美術アカデミー招請教授
1994年/ウルズラブリックル賞受賞、クライヒタル、ドイツ
1997年/キングストン大学スタンレーピッカーギャラリー国際研究員、ロンドン
1999年/セントラルセントマーティンス大学招請教授、ロンドン
1999年‐2001年/桂園造形芸術大学写真学科教授、ソウル
2000年/イー・ミョンドン写真賞受賞、ソウル
2003年/カンウォンド賞受賞、韓国
(本書より)

★★★★★
美のひそむところ
2012/11/12

ふつう、石けんといえば日用品で、あらためて振りかえるような存在ではありません。
この写真集では、石けんが使われていく中で見せるふとした美しさが、貴重なものを撮るような雰囲気で撮られています。日頃は雑に扱われるものの中にひそむ美しさを、切り取るその視点が見所でしょう。
写真に写った石けんたちも色合いが美しく、まさか本物の宝石には見えませんが、日頃素朴な存在だけに、宝石に喩えられることでかえって詩情を感じます。
ブックデザインも簡素ながら凝っており、写真の世界観を大きく支えていると思います。本のサイズもハンディで、石けんというモチーフの身の丈に合っているなあ、と思いました。
ひとつ残念だったのは在庫管理中の環境がよくなかったのか、カバーに軽い汚れが何カ所もあった事。2007年の初版を入手したので、仕方のない面もあるのかもしれませんが、繊細なデザインがもったいないな、と思いました。
この写真集では、石けんが使われていく中で見せるふとした美しさが、貴重なものを撮るような雰囲気で撮られています。日頃は雑に扱われるものの中にひそむ美しさを、切り取るその視点が見所でしょう。
写真に写った石けんたちも色合いが美しく、まさか本物の宝石には見えませんが、日頃素朴な存在だけに、宝石に喩えられることでかえって詩情を感じます。
ブックデザインも簡素ながら凝っており、写真の世界観を大きく支えていると思います。本のサイズもハンディで、石けんというモチーフの身の丈に合っているなあ、と思いました。
ひとつ残念だったのは在庫管理中の環境がよくなかったのか、カバーに軽い汚れが何カ所もあった事。2007年の初版を入手したので、仕方のない面もあるのかもしれませんが、繊細なデザインがもったいないな、と思いました。